アトピー性皮膚炎とは、良くなったり悪くなったりを繰り返す、かゆみのある湿疹の症状が慢性的に続く(なかなか治らない)疾患です。アレルギーを起こしやすい体質の人や、皮膚のバリア機能が弱い人に多く見られる病気です。
アトピー性皮膚炎の特徴は、
• 赤みがある、じゅくじゅくして引っかくと液体が出る、ささくれだって皮がむける、長引くとごわごわ硬くなって盛り上がる
• 左右対称にできることが多い
• おでこ、目のまわり、口のまわり、耳のまわり、首、わき、手足の関節の内側などに出やすい
アトピー性皮膚炎の原因は、バリア機能異常と免疫の過剰反応です。皮膚の炎症とは、本来は体内に侵入してきた細菌やウイルスなどと戦う免疫反応によって起こるもので、身を守るために必須のものです。
しかし、アトピー性皮膚炎ではこの免疫が過剰に反応し、本来退治する必要のないものに対しても不必要に炎症が起きてしまうことが病気の根本にあります。
免疫が過剰に反応する理由としては、もともとのアレルギーを起こしやすい体質(アトピー素因)や皮膚のバリア機能低下も大きく関係しますが、他に、長期間皮膚に加わる強い刺激やストレス、疲労なども免疫を不安定にしてアトピー性皮膚炎を悪化させることがあります。
01 ハウスダスト
ダニ、カビ、ほこり、花粉、動物のふけなど
02 皮膚への物理的な刺激
引っ掻く、こするなど
03 化学物質
石鹸、化粧品、金属、消毒薬など
04 汗、皮膚の汚れ、紫外線など
治療の目標は、
• 症状がないか、あっても軽く、日常生活に支障がなく、薬物療法もあまり必要としない。
• 軽い症状は続くが、急激に悪化することは稀で、悪化しても持続しない。
患者さまがこのような状態を維持でき、病気を苦にすることなく、楽に生活できるようになることを目指します。
アトピー性皮膚炎の炎症が続くと痒みも持続し、さらに引っ掻いてしまうことにより炎症が悪化し、バリア機能もさらに低下します。さらに外からの刺激をますます受けやすい状態になります。この悪循環を止めるためには、できるだけ早くしっかりと炎症を抑えること、うるおいを保つスキンケアが大切です。早期の診断、治療がポイントとなります。
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