いぼはよくある皮膚疾患で、患者様が非常に多い疾患です。
いぼの種類は多種多様です。ウイルス性のものをはじめ、他にも加齢によるもの、小児の水いぼ、たこ・うおのめ、良性および悪性皮膚腫瘍などがあります。
治療が必要なものかどうか決定するには的確な診断が必要になりますので、自己判断せず、ぜひ診察を受けにきてください。
通常、皮膚科医がいぼと言う場合は「ウイルス性いぼ(尋常性疣贅:じんじょうせいゆうぜい)」を指すことが一般的です。
ウイルス性いぼの原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスの感染です。
ウイルスが目に見えない小さな傷から侵入し、数週間~数か月の潜伏期間を経て、いぼをつくります。手のひらや足裏に好発しますが、他の皮膚にうつって数が増えていくことがあります。アトピー性皮膚炎や手荒れの方は引っ掻いたりしてうつりやすいので注意が必要です。
いぼは、たこやうおのめと区別が難しいこともあり、皮膚科専門医の診察が望ましいです。
ダーモスコピーという特殊なレンズを使用して診断します。
液体窒素による凍結療法
スピール膏を貼る
漢方薬(ヨクイニン)の内服
尋常性疣贅においては、液体窒素による凍結療法が最も一般的な治療です。
ウイルスが感染した皮膚表面を壊死させ、新たな皮膚の再生を促す治療法です。1~2週間ごとに複数回の治療が必要です。
老人性いぼ(脂漏性角化症)は、30代頃から出現し、加齢や紫外線によって生じる皮膚の良性腫瘍です。
とくに日光が当たる頭や顔に多く見られます。少し盛り上がり、表面がザラザラしているのが特徴です。大きさは数㎜~3cm程度で、色の濃さは皮膚と同じ色のものから黒褐色のものまでさまざまです。炎症を起こして、かゆみを生じることもあります。
皮膚癌との区別のために、ダーモスコピーという特殊なレンズを使用して診断することもあります。
また、皮膚癌も含めて他の皮膚腫瘍と区別が難しい場合は、皮膚生検(腫瘍の一部を切除し、顕微鏡で観察すること)により診断することがあります。
液体窒素による凍結療法
液体窒素による凍結治療が一般的です。大きなものだと手術によって切除することもあります。
いぼの奥深くへ冷気を伝えて治療を行います。
当クリニックでは液体窒素を噴射する機器に「クライオプロ」を使用しています。
クライオプロはいぼ(尋常性疣贅)の治療で使用する液体窒素をスプレーで噴霧する機器です。
-196℃の液体窒素の連続噴射が可能となり、いぼの奥深くまで冷気を伝えることができます。液体窒素をスプレーで圧力をかけ噴霧するため、痛みは少なく安全性・機能性に優れた治療機器です。
滝ノ水皮膚科クリニックは
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